外反母趾用のコンフォートシューズ、ウォーキングシューズ、小さいサイズの靴の販売。靴のコラムも。
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足と靴のコラム

12/26 コピー商品、一考。

 お店に立って、お客様に接していると聞こえてくるのがこんな声。「同じようなデザインの靴がヨソでは10,000円だったのにオタクでは30,000円。これはどうして?」だとか、「スーパーなら2,000円〜3,000円程度の靴がオタクの店の場合8,000円〜10,000円程度するのはどういうこと?」など、キツイ追及の声であります。
 その都度、機能の差や素材の違いを説明しながらご理解をいただいているのですが、どうも、ナニワヤは高いんじゃないか、ボッタクッてんじゃないかという風に思われている部分も感じられ、一度ここはしっかりと説明しておかねばなるまいと考えた次第であります。
 要は、コピー商品を出来るだけ扱わず、オリジナルメーカーの扱いを出来るだけ増やそうと心がけているから、こういうことになっちゃうわけですが、そこでひとつクエスチョン、大阪人なら思わず口に出してしまう「安けりゃコピーでもええやんか」って考え方、本当にこれって正しいかであります。
 では、オリジナルメーカー(日本語でいうとどういう訳が適当なんでしょうね「本家」とか「元祖」とかってところかな)とコピーメーカーは具体的にどう違うのか、ひとつだけ例を挙げて、お話ししてみます。
 それでは、当店でも好評で、特に夏場、女性から圧倒的な支持を受けている「フィンコンフォート」のサンダルを例に取って説明します。ちなみに御存知ない方の為に解説すると「フィンコンフォート」は、ドイツの健康靴メーカーの最高峰のひとつ、バルディ社のブランドで、天然コルクで作られた取りはずしのできるインソール(中敷)−ドイツではアインラーゲンと言いますが−が足をしっかりと支えツボを刺激して血行もサポートしちゃうという、コダワリの靴なのネ。もちろん、こいつは当然オリジナルメーカーと呼んでさしつかえない物ですが、お値段は?って言うと、大体サンダルで25,000円〜28,000円程度。高いと言えば高い。
 で、世間には、この様な評判の良い靴を型だけコピーして売っちゃおうという人間もいるわけで、ナニワヤは扱っていないけど、下は3,900円程度から上は10,000円台後半まで、良く似た靴がそこかしこで売られているわけです。
 じゃ具体的にどう違うか。一点だけに絞って言うからしっかり理解して下さい。

 フィンコンフォートの取りはずし式インソールは足の骨格を正しい位置に保ち、歩行時の足裏の荷重を正しく分散させる為に固めのカーブが3つ付いています。内足縦アーチ(土踏まず)外足縦アーチ(踵から小趾の付け根にかけて)、横アーチ(第一趾の付け根から第五趾の付け根にかけて)の三つのアーチの事ですね。この中でも特にコピー物との差がわかりやすいのが、内足縦アーチ(土踏まず)のカーブ。フィンコンフォートのインソールは土踏まずのカーブの一番高い部分が踵の方から見て、全長の4分の1の当たりに設定されています。結構後ろの部分が高いんだということがわかります。実際履いてみると土踏まずから内くるぶしの下のあたりにかけてしっかりアーチが支えられているのが実感できます。
 これに対していわゆるコピー商品(国産物、中国物問わず、さすがにドイツメーカーは二流メーカーでもこんな事は少ないのですが)の多くは土踏まずのカーブの最高点がツマ先側にずれている物がほとんどです。ではなぜこの様な違いが起こるのか。
 整形外科の理論に基づけば偏平足気味で落ちたアーチをサポートする為には、内くるぶしの下部にある載距突起(さいきょとっき)という骨の部分を支えてあげるのが原則です。で、皆さんが御自分の足をさわるとわかるように、内くるぶしの下ってけっこう踵よりの場所なんですね。つまり、オリジナルメーカーのフィンコンフォートは、その当たりの理屈がわかっているから、インソールのカーブひとつとっても支えるべき部分を支え、そうでない部分は、そうでない様にキチンとアーチカーブを設定しているわけです。コピーメーカは、その当たりはいいかげんですから、適当に見よう見まねで作っちゃう。結果どうなるか、形は良く似ているけど履いてみると、どこか違う。長い時間使用すると全然違うということになるわけです。ね、同じ様に見えても、履き心地が違う→お値段が違うというのはこういう事なのですよ。だから「安けりゃコピーでもええやんか」と言う考え方は結局は墓穴を掘ってしまうのですね。(大阪人は反省すべし!)

 ヨーロッパメーカー、特にドイツメーカーの連中がよく口にする言葉に「マイ(アワー)、フィロソフィー」という文句があります。「私(我々)の哲学は」という意味ですが、要はオリジナルメーカーは、物を打っているのでは無い、靴に対する彼らなりの考え方を売っているのだということなのでしょう。
 今回は紙面の都合上、インソールのお話しか出来ませんでした。しかし、一流と呼ばれるメーカーさんは「フィンコンフォート」にかかわらず、そのメーカーなりの確固たるスタンス、姿勢があるように思います。

 ナニワヤとしては、今後も真に値打ちのある靴を作っているメーカーとの取引を中心に営業を続けてまいりますので、そこのところ宜しくご理解のほどお願い致します。

※上記本文中の価格は全て消費税込みです。
 
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